三線の型について

三線には、様々な型が存在致します。

 

基本的には、名工と謳われた製作者の名前が使用されているケースが多いです。

 

ただ、時代の移り変わりとともに少しずつではございますが、形状に変化が出てきている物(製作者によって異なります。)もございます。

 

そういった最新の情報と歴史的背景を織り込みながら、様々な三線の型をご紹介させていただきたいと思います。

琉球三線の銘器一覧表の画像
琉球三線の銘器一覧表

1)真壁型(マカビ)

現在、最もポピュラーで定番となっているのが、この真壁型です。

 

三線の歴史の中で名器と謳われるものに【開鍾】という名が付けられておりますが、その開鍾を代表する五開鍾に全て真壁型の棹が使用されている事が有名です。

・名工 真壁里之子の作と伝えられている。

 

・棹は細目で天は中絃から曲がり、糸蔵が短い。

 

・宇根親雲上型もこの型に属する。

2)知念大工型(チネンデーク)

・1710年に三絃主取に任命された知念の作として伝えられている。

 

・棹は太く、天の曲がりは大きく中央に僅かに馬の背のように盛り上がった稜線がある。

(原型は稜線と表現されるように丸みを帯びた盛り上がりという感じですが、近年はエッジと表現されるような尖った線を出す製作者も増えてきています。)

 

・野坂は短く、野丸は丸みを帯びている。

 

・野丸から鳩胸にかけても、天と同じように僅かに稜線がある。

(この部分も、天と同じように最近は尖った線を出す製作者も増えてきています。)

3)平仲知念型(ヒラナカチネン)

・平仲の作と伝えられている。

 

・棹は細目だが、鳩胸に丸みがない。

 

・天は大きく湾曲していて、中央は少し盛り上がり丸みを帯びている。

 

・知念大工型の系統と見る人もいる。

4)久場春殿型(クバシュンデン)

・沖縄の三線で最も大型で久場春殿の作とされる。

 

・系統としては、南風原型の系統であると考えられている。

 

・天の曲がりは、小さく薄い。

 

・棹は上部から下方へ次第に太くなり、野丸と鳩胸の区切りが殆ど出来ない。

 

・心の付け根に、段が一段付けられている。

5)久場の骨型(クバヌフェー)

・久場春殿型と同じく久場春殿の作であると伝えられている。

 

・横から見ると蒲葵の骨に似ている事から、その名がついた。

 

・棹が三線の中でも最も細く、久場春殿とは対照的な型である。

 

・南風原型を一回り小さくしたような感じで、野丸と鳩胸の区切りが殆ど出来ない。

6)南風原型(フェーバラ)

・最も古い型とされる。

 

・名工 南風原が製作したと伝えられている。

 

・棹は細目で天の曲がりは少なく単調。野坂は大きく曲がり野丸は半円形である。野丸と鳩胸の区別は殆どできない。

 

・拝領南風原型と翁長親雲上型に分かれる。

7)与那城型(ユナー)

・小与那型(クーユナー)

・江戸与那(エドユナー)

・佐久之川与那型(サクヌカー)

・鴨口与那型(カモグチ)

※合いの子三線(あいのこ)

・天が真壁型で野坂から鳩胸が与那城型など、別の型の特徴が混じってしまっている三線は「合いの子」と言われております。

 

・近年の三線職人さんでは、ありえない三線ですが、結構、目にする事は多いです。

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